ORCID と論文PDFおよび投稿システムの関係

概要

ORCID は研究者が取得できる，一意な永久識別子(persistent identity; PID) です．学術情報処理研究では論文PDFの著者リストにおいて著者全員のORCIDを埋め込めこんでいます．また，査読システムにおいても著者全員のORCIDの関連付けが必要となります．AXIESはORCID日本コンソーシアムを運営しており，ORCIDの広報・普及に努めています．

ORCIDの取得

ORCIDはhttps://orcid.org にて随時取得可能です．

査読システムにおけるORCID

学術情報処理研究の査読システム，ScholarOne manuscript (S1M) においては，責任著者（投稿者）が自身のアカウントを作成したうえで，ORCIDへの関連付けが求められます．また，共著者全員もアカウントおよびそのORCID関連付けが必要です．共著者はもちろん論文の内容や，投稿の事実については知っているのが前提ですが，S1Mへのログインすることによりオーサーシップコントロールが証明され，また，共著者により査読プロセスのブラウズも行えます．

学術情報処理研究に初めて投稿する場合

https://mc.manuscriptcentral.com/jacn-axies　におけるログインのペインにおいて，「アカウント作成」を押し，ユーザID, パスワードを決定する際に「既存のORCID ID の関連付け」を押して，自身のORCIDを検索し，関連付けを完了してください．ORCIDをまだ取得されてない場合，「ORCID IDを作成」を押すことにより，その場で取得でき，関連付けも完了します．関連付け作業は必須です．
著者ダッシュボードから「新規投稿の開始」を選び，メタデータとして「著者リスト」を作成する際，メールアドレスから共著者を検索する必要があります．
1. 共著者が見つからない場合は「共著者のアカウントが見つかりません。別の E-Mail アドレスで検索するか、ここをクリックして共著者情報を登録してください。」と表示されます．それをクリックすることにより，共著者のS1M上のアカウント登録画面となります．適切に情報を入力のうえ，「＋著者リストに追加」を押すことにより，著者リストの作成自体は完成します．（共著者のORCIDを責任著者が入力・登録することはできません）
2. 共著者が見つかった場合は，その共著者を選択します．
  1. その共著者がすでにORCIDを取得している場合は，著者名の下に，メールアドレスとともにORCIDが表示されます．これで共著者登録が完了です．
  2. その共著者のORCIDが表示されない場合は，次の3. に従って投稿完了ののちに共著者への連絡が必要です．
その他，メタデータ入力を終え，論文PDFとともに投稿が完了すると，共著者のアカウントが作成され，その旨，共著者にメールで連絡が入ります．上記手順2. I. の場合ならびに，2. II. bにおいてORCID関連付けを終えてない共著者がいる場合には，メールに従ってS1Mにログインするよう共著者に連絡してください．共著者がログインする際にORCID関連付けが必須として促されます．

学術情報処理研究に投稿したことがある場合，もしくは共著者になったことがある場合

著者ロールでhttps://mc.manuscriptcentral.com/jacn-axiesにログインするとORCID関連付け作業が必須で促されるのでそれに従ってください．関連付け作業が終わらないと投稿作業に進むことができません．

何らかの原因で，ORCID関連付けがされていない状態でログインが完了する場合があります．その場合は，「既存のORCID ID の関連付け」を押して，自身のORCIDを検索し，関連付けを完了してください．ORCIDをまだ取得されてない場合，「ORCID IDを作成」を押し，取得を完了すると関連付けも完了します．

共著者とあらかじめ連絡が取れる場合はS1Mにログインするよう促してください．ログイン時にORCID関連付け作業が必須となります．

ORCID関連付けが完了していない共著者がいる場合，責任著者（投稿者）に別途，事務局から連絡させていただくことがあります．

論文PDFに埋め込まれるORCID

残念ながら現在JACNで提供しているワークフローでは，投稿用スタイルファイル・テンプレートに従って作成したPDFには，上記S1M上で登録したORCID情報は反映されません（将来反映されるようになるといいですね…）．責任著者が自身で，投稿時の論文原稿内にORCIDを記述してください．それをもとに校正時にORCIDの完全性を確認の上，PDFに埋め込みます．